交通部(日本の国交省に類似)と新竹市(台湾北部)が7日、「2021台湾灯会」(2021年台湾ランタンフェスティバル)ではメインランタンを二つ設置すると発表した。そのうちの一つ「乗風逐光」は108本の竹で作られるほか、機械仕掛けによる動きで風の流れと自然の美しさを表現するという。新竹市は冬に強い風が吹くことから「風城」(風の町)とも呼ばれる。
交通部の林佳龍部長(大臣)によると、「2021年台湾ランタンフェスティバル」は都市型のランタンフェスティバルで、地元の美しさがデザインに加えられることになっている。林交通部長は「台湾ランタンフェスティバル」が観光イベントとしてブランド化されることに期待した。また、新竹市の林智堅市長は、市内に設けられる六大ランタンエリアではハイテクのイルミネーションと音楽で同市の古跡を注目の的にするとして、人々が同市の旧市街でこうした建築物の美しさにどっぷりと浸かってみるよう提案、「最もハイテク感、アート感、未来感のあるランタンフェスティバルにする」と意気込んだ。
今年台中市(台湾中部)で行われた「台湾ランタンフェスティバル」で林交通部長は同イベントの進化のため「2.0バージョン」を提示、国際レベルの博覧会としての規模で開催した。各地のランタンを集めて展示したばかりでなく、キュレーターも決めてテーマや伝えたい理念のあるイベントにした。林交通部長によると、新竹市での「台湾ランタンフェスティバル」はさらにその最先端を行くものとなる。林交通部長は、同市にある国立交通大学、国立清華大学、そして数多くのデザイナーが参与することでいわば「2.1バージョン」になるとして、「台湾ランタンフェスティバル」が全世界に知られる観光イベントとしてブランド化されることに期待を寄せた。
林交通部長によると、「2021年台湾ランタンフェスティバル」は都市型のランタンフェスティバルで、地形が取り入れられた芸術、光学技術と照明芸術、海外との交流、地元産業との結合の四つの大きな特色がある。メインランタンのタイトルは「乗風逐光」(風に乗って光を追いかける)。逆さに読むと「光逐風城」(「乗」と「城」は同音。「光が新竹市を追いかける」という意味)となる。林交通部長は、科学技術とアート、さらに未来感を結び付けた作品たちによって台湾を「光学技術と光のアートの大国」に成長させ、「台湾ランタンフェスティバル」の絶えることのないパワーを示してほしいと語った。
新竹市の林智堅市長は、「最もハイテク感、アート感、未来感のあるランタンフェスティバルだ」と述べ、「2021年台湾ランタンフェスティバル」には交通部観光局(日本の観光庁に相当)が錦華公園に設置するメインランタンの「乗風逐光」と、旧市街の東門城を野外円形劇場に見立てたメインランタンを展示すると説明した。新竹市での「台湾ランタンフェスティバル」は「都市型のランタンフェスティバル」という新たな概念で六大ランタンエリアを設置、ハイテクの光と影ならびに芸術的な音楽を用いて新竹市に密集する古跡を結び付ける。そしてさらに科学の未来感でイベントのテーマ「未来風-Hsinchu Style」を表現し、行楽客が新竹市の建築物の持つ魅力にどっぷり浸れるようにするという。
「2021年台湾ランタンフェスティバル」は来年2月26日から3月7日まで。六大ランタンエリアは、新竹駅、護城河、緑園道、東大光廊、隆恩圳、新竹公園。歴史をテーマにした歴史的建築物のプロジェクションマッピングなどでも旧市街を明るく彩る。